米欧、17年越しの航空機補助金問題で妥結へ 関税5年停止=関係筋

Reuters

発行済 2021年06月15日 09:44

更新済 2021年06月15日 15:46

[14日 ロイター] - 米国と欧州が17年間に及ぶ航空機補助金問題の解決に向けた交渉で妥結に近づき、関税の5年停止を発表する見込みであることが、関係者の話で14日分かった。合意に達すれば、米欧間で通商紛争が再燃するリスクは払拭(ふっしょく)されそうだ。

話し合いは、米国が欧州連合(EU)およびEUを離脱した英国とそれぞれ協定を締結する方向でまとまりつつある。タイ米通商代表部(USTR)代表は14日、EU欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)と初めて対面形式で会談。16日には訪英する予定だ。

欧州委は、米国と3月に合意した報復関税の停止措置が期限を迎える7月11日までの問題解決を目指している。背景には、航空業界で野心を燃やす中国が新たな競争相手となることへの懸念がある。