日経平均はリスクオフ続き大幅続落、今年2番目の下げ幅に

Reuters

発行済 2021年06月21日 15:43

[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、前営業日比953円安と2月26日以来、今年2番目の大きさとなる下げ幅を記録して引けた。前週末の海外市場からのリスクオフの流れを引き継ぎ、朝方から幅広い業種で売りが先行。前営業日比457円安で寄り付き天井となった後は売りが加速し、一時は1168円22銭安の2万7795円86銭で安値を付けた。

前週末の米株式市場では、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けて早期の利上げ観測が浮上しダウが533ドル安と急落した。

みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏は、東京市場ではリバウンドを見込んだ短期筋もおり朝方には買いに向かったものの、その後の戻りが鈍かったために売り戻しを余儀なくされたことで予想以上に下げ幅が広がったと分析する。「日本株は好材料がありながらも下げのきっかけが米国株式の下落だったため、反転のきっかけは、米株が落ち着き、さらには売られ過ぎの示唆などテクニカル要因となるだろう」(三浦氏)という。

TOPIXは3日続落し2.42%安。東証1部の売買代金は2兆9466億8300万円となった。東証33業種では、ゴム製品、化学工業、保険業、倉庫・運輸関連業、卸売業、その他金融業など32業種が値下がり。値上がりは空運業の1業種にとどまった。

個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、ファナック、信越化学工業など指数寄与度の高い銘柄は総じて軟調。

エーザイ、ソニーグループ、日清紡ホールディングスはプラス圏での推移となった。

東証1部の騰落数は、値上がり123銘柄に対し、値下がりが2044銘柄、変わらずが26銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値