英中銀、気候リスクで資本要件厳格化する根拠ない=副総裁

Reuters

発行済 2021年07月02日 12:55

[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は1日、気候変動リスクに応じ資本の積み増しを銀行に義務付ける根拠はないとの認識を示した。

中銀は国内大手の銀行と保険会社が、異常気象や二酸化炭素排出量(CO2)実質ゼロの経済への移行に対応する能力を検証するストレステスト(健全性審査)を初めて実施している。ただ、通常のストレステストとは異なり、結果が資本要件に反映されることはない。

ウッズ副総裁はロンドンで開かれた気候関連のイベントで、気候リスクを理由にリスクウエートを引き上げるべき住宅ローンを特定するなどの対応を取る根拠はないと指摘。