中国のリンクドック、米国のIPO棚上げ 監視強化で=関係筋

Reuters

発行済 2021年07月08日 14:07

更新済 2021年07月08日 18:18

[香港 8日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国の医療データグループ、リンクドック・テクノロジーが米国での新規株式公開(IPO)を棚上げした。

中国政府が海外上場に対する取り締まりを強化したことが背景。同社は最大2億1100万ドルの調達を目指していた。

リンクドックは医療データソリューションを提供。先月、米国でIPOを申請し、8日の米株式市場の取引終了後に公開価格を決定する予定だった。

中国政府は6日、海外市場に上場する中国企業の監視を強化すると発表。これを受け、米国上場の中国企業株が値下がりした。

中国サイバースペース管理局(CAC)は先週、ニューヨーク株式市場に上場したばかりの配車サービス大手、滴滴グローバルの調査を開始。それ以降、中国企業がIPOを棚上げしたことが明らかになったのは初めて。

関係筋によると、同社と投資家の双方が、規制を巡る不透明感に懸念を示したという。

同社のコメントは取れていない。