もみあい、感染拡大と割安で強弱感が対立=来週の東京株式市場

Reuters

発行済 2021年07月09日 15:32

[東京 9日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、もみあいが想定されている。新型コロナウイルスの感染再拡大による経済正常化の遅れが懸念される一方、直近の大幅な下げで日本株は割安との見方が広がっており、強弱感が対立しそうだ。突っ込み警戒感からの自律反発が見込めながらも、日米ともに需給悪化が株価を圧迫する要因になり、上値は限定的になるという。

日経平均の予想レンジは2万7500円─2万8500円

4回目となる東京都への緊急事態宣言の発令によって、国内景気の回復が遠のくとの見方が広がった。ワクチン接種の先進地域でも感染者が広がる傾向にあり、接種拡大による経済正常化の期待が世界的に後退。さらに、8日、9日の両日で約8000億円のETFの分配に伴う換金売りが出たとみられることで、日経平均は下値の目安として意識されていた5月安値2万8385円03銭に急接近する下げを演じた。