独西部の洪水被害、再保険損失は最大30億ドル=ベレンベルク

Reuters

発行済 2021年07月20日 00:45

[ロンドン/フランクフルト 19日 ロイター] - ドイツ西部を中心に発生した大規模な洪水による被害の再保険の損失が20億─30億ドルに達する可能性があることが19日、ベレンベルクの試算で分かった。ただ銀行や業界関係者は、全体の損失はこれをはるかに上回る恐れがあるとしている。

14日から始まった洪水はドイツ西部のラインラント・プファルツ州とノルトライン・ウェストファーレン州、隣国ベルギー東部を襲い、停電や通信障害も発生。死者は18日までにドイツで157人、ベルギーで31人となった。

ベレンベルクは、ドイツのアリアンツ、フランスのAXA(アクサ)グループ、イタリアのゼネラリ、スイスのチューリッヒなど主要な欧州の保険会社が7月の洪水で大規模な保険金の支払いに直面すると予想。