バイオジェン、アルツハイマー新薬の導入「予想下回る」

Reuters

発行済 2021年07月23日 12:54

[22日 ロイター] - 米製薬会社バイオジェンは22日、エーザイと共同開発したアルツハイマー病の新治療薬「アデュヘルム(一般名:アデュカヌマブ)」について、医療機関での使用や保険適用が想定したほど進んでいないと述べた。

アデュヘルムは6月に米食品医薬品局(FDA)に承認されたが、承認手続きを巡り疑義が唱えられ、米国内では医療機関が使用を控えたり、保険会社が保険適用を保留する動きが出ている。

バイオジェンは以前、アデュヘルムが発売から短期間で900の医療機関で投与可能な態勢になるとの見込みを示していた。しかし現時点で審査を終えて使用を承認したか、審査は不要というスタンスの医療機関は35%にとどまる。

ボナッソス最高経営責任者(CEO)は投資家との電話会議で「全体的にペースは想定より遅い。ただいくつかの前向きな点や課題でわれわれは素晴らしい進展を図っている」と述べた。