米テスラ、第2四半期は売上高・利益が予想上回る 株価上昇

Reuters

発行済 2021年07月27日 05:30

更新済 2021年07月27日 07:54

[26日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが26日発表した第2・四半期決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。半導体や原材料の世界的な不足による影響は続いているものの、納車台数が過去最高を記録し、業績への追い風となった。

株価は、引け後の時間外取引で1.3%上昇した。

売上高は119億6000万ドルと、前年同期の60億4000万ドルから拡大。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は113億ドルだった。

テスラは今月、第2・四半期の納車台数が20万1250台と過去最高を記録したと発表。半導体や原材料の不足に対応する中、高価格帯モデルの「モデルS」や「モデルX」が減少したものの、量産型セダン「モデル3」​とスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の販売が好調だった。

純利益は11億4000万ドル。特別項目を除いた1株利益は1.45ドルで、アナリスト予想の0.98ドルを大幅に上回った。

テスラは、販売台数の伸びとコスト削減が、サプライチェーン(供給網)に絡む追加コストや温暖化ガス排出枠(クレジット)売却収入の減少、暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン」への投資に絡む2300万ドルの損失などを相殺し、営業利益が増加したと指摘した。

テスラはこれまで、他の自動車メーカーへのクレジット売却収入で黒字を確保することが多かった。第2・四半期のクレジット売却収入は3億5400万ドルにとどまり、2019年末以降初めて、クレジットを除いても黒字を達成した。