フェイスブック、売上高伸びの「著しい鈍化」を警告 株価5%安

Reuters

発行済 2021年07月29日 07:39

更新済 2021年07月29日 08:09

[28日 ロイター] - 米フェイスブックは28日、売上高の伸びが第3および第4・四半期に「著しく鈍化する」との見通しを示した。同社株価は引け後の時間外取引で約5%下落した。

同時に発表した第2・四半期決算では、広告収入が主体の総売上高が290億8000万ドルと、前年同期の186億9000万ドルから増加し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の278億9000万ドルを上回った。企業の広告支出拡大が追い風となった。

広告収入は56%増の285億8000万ドル。広告単価は47%増えた。

フェイスブックは、最近の米アップルによるプライバシー規約変更がターゲティング広告に影響し、第3・四半期の広告収入に影を落とすと予想した。アップルは追跡型広告を巡るプライバシー保護策を強化し、各アプリが広告向けに利用者の情報を収集する機能を許可制とした。

同社はまた、米国内の同社オフィスで勤務する全ての人に新型コロナウイルスワクチン接種を義務付ける方針を示した。

デービッド・ウェナー最高財務責任者(CFO)は、発表文で「2021年第3および第4・四半期は、総売上高の前年比伸び率が著しく鈍化するとわれわれは予想している。成長加速の期間は終了する」と述べた。

第2・四半期の月間アクティブユーザー数は7%増の29億人と、市場予想の29億2000万人に届かず、少なくとも過去3年で最も低い伸びにとどまった。