仏サノフィ、米トランスレート・バイオに買収提案=関係筋

Reuters

発行済 2021年08月03日 08:58

[パリ 2日 ロイター] - 仏製薬大手・サノフィは、 遺伝情報物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を手掛ける米トランスレート・バイオに買収提案を行った。事情に詳しい関係者2人が2日、ロイターに明らかにした。新型コロナウイルスのワクチン開発で出遅れる中、次世代技術とされるmRNAに期待を寄せる。

トランスレート・バイオの株価は時間外取引で70%超上昇し、50ドルを突破した。

関係者の1人によると、サノフィの取締役会は1日にこの買収案について協議した。別の関係者によると、トランスレート・バイオの取締役会は2日にサノフィの提案を協議する予定という。

サノフィの広報担当者は、コメントを差し控えている。トランスレート・バイオは、電話やメールでのロイターのコメントの要請に応じていない。

買収額などの条件は明らかになっていない。トランスレート・バイオの時価総額は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まってから5倍に増加し、2日の終値時点では約22億ドルに達した。7月29日には場中の過去最高値となる36.98ドルを付けた。