中国テンセント、未成年者のゲーム利用制限を強化 国営メディアが批判

Reuters

発行済 2021年08月03日 16:12

更新済 2021年08月03日 19:09

[上海 3日 ロイター] - 中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)は3日、同社の人気モバイルゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」の未成年者の利用を制限する新たな措置を導入すると発表した。新たな措置は最終的に全てのゲームに適用する計画。

対話アプリ「微信(ウィーチャット)」に投稿した声明によると、新たな措置では、12歳以下が同ゲームで課金することを禁止。利用時間は、平日が1時間半から1時間に、休日は3時間から2時間に短くした。

国営新華社系列の経済参考報は、多くの10代の若者がオンラインゲーム中毒になり、成長に多大な悪影響が及んでいるとする記事を掲載。「王者栄耀」について、学生の間で最も人気のあるオンラインゲームで、1日8時間ゲームをする学生もいると指摘していた。

テンセントの声明は、記事には言及していない。ロイターはテンセントにコメントを求めたが返答はない。

ただ経済参考報の記事が伝わった数時間後に国営メディアの中国新聞社がソーシャルメディア(SNS)、微博(ウェイボー)に投稿した論説は、トーンが違っていた。