仏サノフィ、米トランスレート・バイオ買収へ mRNA分野を強化

Reuters

発行済 2021年08月03日 17:09

[パリ 3日 ロイター] - 仏製薬大手サノフィは、米バイオテクノロジー企業トランスレート・バイオを買収することで合意した。新型コロナウイルスワクチン開発で出遅れたサノフィは、トランスレート・バイオ買収で次世代技術とされるメッセンジャーRNA(mRNA)分野を強化する。

ロイターは関係者の情報として、サノフィがトランスレート・バイオに買収提案したと報じていた。

発表によると、サノフィは、トランスレート・バイオの発行済み全株式を1株=38.00ドルで現金で取得。トランスレート・バイオを約32億ドルと評価した。

両社の取締役会が買収計画を承認。トランスレート・バイオの最高経営責任者(CEO)と同社の筆頭株主が計画を支持した。

サノフィのハドソンCEOは、「トランスレート・バイオが当社の研究にmRNA技術のプラットフォームと優れた能力をもたらし、最高のワクチンと治療法の開発に向けて、この技術の可能性を探る能力を高められる」と述べた。