暗号資産市場は「無法地帯」、取り締まり権限強化を=SEC委員長

Reuters

発行済 2021年08月04日 03:31

更新済 2021年08月04日 07:45

[ワシントン 3日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は3日、、不正行為や投資家のリスクがまん延するなど「ワイルドウエスト(西部開拓時代の無法地帯)」の様相を呈しているとして、暗号資産(仮想通貨)を取り締まる権限の強化が必要と訴えた。

市場には未登録の可能性があるトークンが多数含まれており、価格が操作されやすく、何百万人もの投資家がリスクにさらされていると指摘。「この資産クラスでは、特定の用途において詐欺や不正、悪用がまん延しており、取引や商品、プラットフォームの規制逃れを防ぐために議会の追加権限が必要だ」と述べた。

暗号資産の時価総額は4月に2兆ドルと過去最高に到達したものの、市場の監視はなお完全には行き届いていない。

ゲンスラー氏は、現在SECの管轄外である暗号資産取引所を監督する権限を、議会がSECに与えることを望んでいると述べた。