午前の日経平均は続落、好決算株物色続く 中国株高受け下げ渋り

Reuters

発行済 2021年08月04日 12:08

[東京 4日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比38円26銭安の2万7603円57銭となり、小幅続落した。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒される中で、引き続き好決算銘柄が物色されている。朝方は売り優勢で始まったが、中国株式市場が堅調となったことが好感され、前場中盤から下げ渋る動きとなった。

3日の米国株式市場は上昇し、S&P総合500種は終値での最高値を更新。新型コロナウイルス変異株「デルタ」感染拡大を巡る懸念はくすぶるものの、アップルやヘルスケア銘柄が上昇し、相場を押し上げた。

日本株は安寄りして、その後もさえない動きとなったものの、引き続き決算発表で事前予測を上回るとともに通期見通しの上方修正を発表した銘柄が賑わい、全体も徐々に戻す動きになっている。後場に発表されるトヨタ自動車の決算が注目を集めることになりそうだ。

市場では「リオープン(経済再開)銘柄など厳しい動きとなる銘柄があるが、全体的には好決算銘柄が指数を下支えする格好となっている」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれる。