S&P、中国恒大集団を再び格下げ CCCに

Reuters

発行済 2021年08月06日 12:19

更新済 2021年08月06日 13:11

[上海 6日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは5日遅く、多額の負債を抱える中国の不動産開発大手、中国恒大集団とその子会社を格下げした。債務を返済できないリスクが高まっているとしている。

格下げは過去2週間で2回目。

S&Pは、恒大集団と子会社の恒大地産集団、天基の格付けを「Bマイナス」から「CCC」に2段階引き下げたほか、恒大集団が発行し天基が保証するドル建て債の長期格付けを「CCCプラス」から「CCCマイナス」に引き下げた。

同社は先月26日にも2段階の格下げを行った。ムーディーズとフィッチも、過去2週間で同様の措置を講じている。

S&Pは「恒大集団の資金繰りが、以前の予想以上に急ピッチかつ大幅に悪化しているため、格下げした」と表明。

来年期限を迎える大量の社債だけでなく、銀行融資、信託融資など今後12カ月間で期限を迎える債務も、返済不能のリスクが高まっているとしている。