JFE、今期事業利益予想を75%引き上げ 鋼材需要の回復継続

Reuters

発行済 2021年08月12日 15:25

更新済 2021年08月12日 17:18

[東京 12日 ロイター] - JFEホールディングスは12日、2022年3月期(国際会計基準)の連結事業利益予想を2000億円から3500億円(前期は129億円の赤字)に上方修正した。国内外の経済持ち直しを背景に鋼材需要の回復傾向が継続、鉄鋼事業の増益が寄与する。鉄鋼事業は国内は製造業向け、海外は中国内需がけん引する形で需要が増加している。

事業利益3500億円のうち、上期1950億円に対して下期は1550億円を予想している。下期に鈍化するのは、高値が続く原料価格の鋼材価格への転嫁のズレを見込んでいるため。

鋼材需要は自動車がけん引してきたが、工作機械などの好調に加え、建設や造船も動き始めているという。