Reuters
発行済 2021年08月12日 23:47
[上海 12日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(CSRC)が「スノーボール」と呼ばれる人気のデリバティブ商品に対する監視を強化している。3人の関係者がロイターに述べた。
スノーボールは株式市場が暴落しない限り、年率で2桁のリターンを得られるデリバティブ商品で、利回りを求める投資家の間で人気を博している。
関係者によると、CSRCは最近、証券会社に対する通知で、スノーボール商品のリスク管理を強化し、関連するリスクを投資家に十分に開示するよう要請。「スノーボール商品は一定の収入が得られる商品の一種として販売されることが多く、投資家はそのリスクを十分に認識していない。このことが規制当局の懸念になっている」と関係者は述べた。
CSRCは現時点でコメント要請に応じていない。
別の関係者によると、オプションや複雑なモデルを使ってスノーボール商品を設計している証券会社も、商品の簡素化を求められているという。
ロイターが入手した目論見書のスナップ写真によると、興業証券が販売しているスノーボール商品では、原指数であるCSI500が一定の範囲内で変動した場合、投資家は年率12.85%のリターンを得ることができる。
しかし、CSI500が25%以上下落した場合、投資家は損失を被ることになる。
他のスノーボール商品には年率20%のリターンを提示しているものもある。
中国証券業協会(SAC)によると、中国の証券会社が2021年上半期に販売したスノーボール商品は総額4696億元。残高は6月末時点で3858億元。
が書いた: Reuters
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