米大手エネルギー企業、ワクチン接種義務化へ NY市では教職員に

Reuters

発行済 2021年08月24日 01:16

更新済 2021年08月24日 04:10

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルスの感染が再度拡大する中、大手エネルギー会社が相次いで従業員にワクチン接種を義務付ける方針を打ち出した。

シェブロンとバレロ・エナジーは一部の従業員、もしくは新規雇用された従業員に対する接種を義務化するほか、石油・天然ガスのヘスは、メキシコ湾岸の施設で勤務する従業員に対し11月1日までに接種を済ませるよう要請した。ヘスは声明で新型コロナのデルタ変異株の「感染力が強い」ことと、国内感染者数の増加を指摘した。

このほか、石油サービス大手シュルンベルジェは先週、派遣する従業員にワクチン接種を義務付けるか、新型コロナ検査を実施するよう顧客企業から要請があったと明らかにしている。

ピッツバーグ大学公衆衛生大学院で疫学を専門とするウェンディ・キング准教授がオンライン形式で実施した調査によると、米国ではエネルギー業界と建設業界の従業員の間でワクチン接種率が最も低かった。5月に実施された調査によると、ワクチン接種に消極的と回答した割合がコンピューター関連など専門職の間で7.3%だったのに対し、原油掘削・建設業の従業員の間では約45%に上った。

米食品医薬品局(FDA)は23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認。