韓国電池大手LGエネ、IPO実施の是非を10月まで判断へ

Reuters

発行済 2021年08月30日 14:37

[ソウル 30日 ロイター] - 韓国の電池大手LGエネルギーソリューション(LGES)は30日、同社製電池セルの発火問題が原因で電気自動車(EV)のリコール(回収・無償修理)が行われているのを受け、年内に計画する新規株式公開(IPO)について、実施の是非を10月までに判断すると表明した。

LG化学の100%子会社であるLGESは6月にIPO計画を発表。資金調達額は100億─120億ドルに達する可能性があり、韓国史上最大のIPOになると広く予想されていた。

ただ、米ゼネラル・モーターズ(GM)は今月、LG製のバッテリーモジュールに発火の恐れがあるとして、EV「シボレー・ボルト」のリコール台数を14万台以上に拡大。リコール費用は推定18億ドルで、LGに補償を求めるとした。

LG電子 はLGESの電池セルを使用したバッテリーモジュールおよびバッテリーパックをGMに供給している。GMは製造欠陥だと指摘しており、LGES、LG電子とともに原因を引き続き調査している。