みずほ障害、対応の遅れで不正引き出しも 金融庁にきょう報告

Reuters

発行済 2021年08月31日 10:26

更新済 2021年08月31日 12:27

[東京 31日 ロイター] - みずほ銀行で今月起きたシステム障害の影響で、キャッシュカードの紛失登録が遅れ、50万円が不正に引き出されたことが分かった。みずほフィナンシャルグループは31日にシステム障害に関する報告書を金融庁に提出する。故障の要因やバックアップに切り替わらなかった原因は特定できなかった。

金融庁は5回目の障害を受け、銀行法に基づく報告命令を出した。麻生太郎金融担当相は31日の閣議後会見で、個別の金融機関にどのような行政対応を行うかの具体的なコメントは現時点で差し控えるとしつつ、報告内容を精査した上で必要な対応を取る考えを示した。

麻生氏はまた「非常用のバックアップシステムがどう作動するか、それを確保するかが大切」だとし、「原因究明、再発防止に向けフォローアップしていきたい」と述べた。