米北東部豪雨、少なくとも44人死亡 大統領は2州に緊急事態宣言

Reuters

発行済 2021年09月02日 16:14

更新済 2021年09月03日 15:27

[メープルウッド(米ニュージャージー州) 2日 ロイター] - 米北東部4州は1日夜から2日未明にかけ突然の記録的豪雨に見舞われ、地下鉄の構内に雨水が流れ込んだり、道路を走行中の自動車が流されるなどの被害が出た。これまでに少なくとも44人の死亡が確認された。

8月29日に南部ルイジアナ州に上陸した大型ハリケーン「アイダ」はその後熱帯低気圧となり、北東部に150─200ミリの豪雨をもたらした。

ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、コネチカットの4州では、幅広い地域で住民が家屋の浸水被害や損壊、停電への対処を迫られた。

死者の数はハリケーンが襲ったルイジアナ州の9人を上回っている。

ニューヨーク市では少なくとも13人が死亡。郊外のウェストチェスター郡でも3人が亡くなった。ニュージャージー州でも23人の死亡が確認されている。

バイデン米大統領はニュージャージーとニューヨーク両州に非常事態を宣言。ホワイトハウスによると、各地方に対する連邦支援を命じた。

ペンシルベニア州フィラデルフィアの郊外では4人が死亡。コネチカット州ウッドベリーではパトカーごと洪水に飲み込まれた州警察官1人が死亡した。

ニューヨークのマンハッタンでは1時間の降雨量が80ミリに達し、約2週間前に塗り替えられたばかりの記録を更新した。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は1日夜、記録的な豪雨を受けて、非常事態宣言を発令。ニュージャージー州も同日夜、非常事態宣言を発令した。