イスラエル拠点企業がiPhone侵入ツール開発=シチズンラボ

Reuters

発行済 2021年09月14日 06:02

更新済 2021年09月14日 08:36

[13日 ロイター] - イスラエルに拠点を置くサイバー監視会社「NSO」が、これまでにない技術で米アップルのiPhoneに侵入できるツールを開発したと、カナダ・トロント大学の研究チーム「シチズンラボ」が13日発表した。

アップルのOS(基本ソフト)である「iOS」「OSX」「ウオッチOS」の全てのバージョンに影響を及ぼす脆弱性を狙ったもので、アップルが近年設計したセキュリティーシステムを破るという。

アップルはシチズンラボの発表を認めた上で、13日にソフトウェアをアップデートして脆弱性を修正したと発表した。

アップルのセキュリティーエンジニアリング・アーキテクチャー部門責任者、Ivan Krstić氏は発表文で、脆弱性を確認した後すぐさま修正したと説明。「指摘されたような攻撃は高度に洗練され、開発に数百万ドルかかり、有効期間がしばしば短いほか、特定の個人を標的に利用される」とした。