英、50歳以上や高リスク者にワクチン追加接種へ 冬に向け対策

Reuters

発行済 2021年09月14日 23:44

更新済 2021年09月15日 01:36

[ロンドン 14日 ロイター] - 英政府は14日、年齢50歳以上と医療従事者ら高リスクグループを対象に、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)を近く開始すると発表した。ブースター接種の展開によってロックダウン(都市封鎖)再導入や医療態勢の逼迫を回避し、感染が拡大しやすい冬を乗り切りたい考え。

ジャビド英保健相は、ブースター接種は長期的なウイルス抑制に向けた重要な方策と強調。同時に、必要に応じ、ワクチン接種証明提示やマスク着用の義務化、在宅勤務の要請などを盛り込んだ緊急対応策の「プランB」も用意していると明らかにした。また、医療従事者のワクチン接種が義務化される公算が大きいとの見方を示した。

ジョンソン首相は記者会見で「われわれは今、ブースタープログラムを進めている。これにより英国でワクチン保護に伴う一段と高い免疫の壁を築くことになる」と指摘。「現在のように国の大部分が免疫を持っていれば、過去のロックダウンに戻る必要はないという確信を得ることができる」と述べた。