新生銀が17日にTOBへの対応協議、SBIの説明「不正確」

Reuters

発行済 2021年09月16日 16:17

更新済 2021年09月16日 19:36

[東京 16日 ロイター] - 新生銀行は16日、SBIホールディングスによる株式公開買い付け(TOB)について、意見表明を含めた議題を17日の取締役会に付議する見通しだと発表した。SBIの提案内容は株主の判断に重要な事実が盛り込まれていないとして、過去に提携の申し出を断った経緯も明らかにした。

具体的には、2019年9月に受けた提案を断った理由の一つに公的資金返済スキームが含まれていたことを挙げ、そうした事実もSBIの公表内容には記載がないと強調した。新生銀は、同スキームが実現不可能との結論に至ったとしている。

SBI傘下に入って特定の企業色を帯びることは事業活動を阻害しかねないとも伝えたという。その後も継続的に資本業務提携に関する提案を行ってきたとSBIが主張していることについては、そうした事実はないとした。