中国恒大の主要取引銀行、引当金設定や返済猶予実施=関係筋

Reuters

発行済 2021年09月18日 01:36

[北京/香港 17日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の主要取引銀行が貸倒引当金を設定したり、返済に猶予を与えたりしていることが分かった。4人の銀行幹部がロイターに話した。

中国恒大の経営破綻に備え、中国の金融機関が対応策を取っていることが明らかになったのは初めて。中国恒大は融資や債券などで3050億ドル近くの負債を抱える。

関係者によると、中国で3位の銀行の中国農業銀行は、中国恒大への融資の一部に貸倒引当金を設定。民生銀行とCITIC銀行は一部の短期融資で借り換えを準備している。

中国恒大への融資は過去1年で総じて減少しており、大半は担保や預金で保全されているという。例えば、民生銀行は過去1年で融資額を400億元から300億元に減らし、新規の貸し出しはやめている。