マカオのカジノ法改正、運営会社が明確な説明を要求

Reuters

発行済 2021年09月21日 17:12

[香港 21日 ロイター] - マカオのカジノ法改正を巡り、カジノ運営会社や富裕層をカジノに案内する「ジャンケット」業界の代表が20日、70分間にわたってマカオ政府との協議に臨んだ。

業界側は法改正の詳細を公表するよう求めたが、詳細はほとんど明らかにされなかった。会合の模様はオンラインで公開された。

マカオ政府は今月14日に法改正に着手。これを受けて、カジノ関連株は急落した。カジノの運営免許について、来年再入札が行われることが特に嫌気された。

市中協議は45日間にわたって行われるが、業界の代表が自らの見解を公の場で公式に表明できるのは、今回が唯一の機会。カジノ運営大手サンズ・チャイナ、ウィン・マカオ、ギャラクシー・エンターテインメント、MGMチャイナ、メルコ・リゾーツ、SJMホールディングスなどの代表が参加した。

マカオ政府は、政府の代表による日々のカジノ業務の監視、運営免許の数、規制の改正、従業員の福利改善など9つの分野で既存のルールを変更する可能性を明らかにしている。

会合では、ギャラクシーの幹部が、政府代表の導入や、犯罪行為に対する責任・罰則について明確な説明を要求。SJMの弁護士は将来の運営免許期間について、これまでの投資額を踏まえて決定すべきだと訴えた。