ネスレ、植物由来の卵とエビ代替食品発売へ  ビーガン市場での展開拡大

Reuters

発行済 2021年10月07日 16:12

更新済 2021年10月07日 16:36

[ロンドン 6日 ロイター] - スイス食品大手ネスレは6日、植物を原料とした卵とエビの代替食品を発売すると発表した。味、栄養価と出来栄えが本物とそっくりだという。急速に拡大するビーガン(完全菜食主義者)向け食品の品揃えを拡充する。

卵の代替品は大豆タンパクとオメガ3脂肪酸を含んでおり、かき混ぜてオムレツやケーキの材料に使うことができる。エビの代替品は、昨年発売されたツナの代替品に続く新製品。

シュナイダー最高経営責任者(CEO)はロンドンで記者団に対し、同社の植物由来のハンバーガーパティやソーセージの売上高は2桁台の伸びを示しているとし、「ある特定のグループや年齢層に限定されず、主流になりつつあり、顧客層が広がっている」と述べた。

同社は昨年、総売上高840億スイスフランに占める植物由来製品の売上高が2億スイスフラン(約240億1800万円)にとどまった。