米当局、各交通局に川崎重製車両点検を緊急勧告も 地下鉄脱線で

Reuters

発行済 2021年10月19日 07:55

更新済 2021年10月19日 10:00

[ワシントン 18日 ロイター] - 米国家運輸安全委員会(NTSB)のホーマンディー委員長は18日、各地域の交通局に対して川崎重工業製の鉄道車両の点検を「緊急勧告」する可能性があると述べた。ワシントン首都圏の地下鉄で12日に脱線事故を起こした同社製の車両「7000系」を使用している場合、不具合がないことを確認するのが目的だ。

事故はワシントン地下鉄のロズリン駅とアーリントン墓地駅の間を走行していた列車で発生。乗客187人に負傷者はいなかったものの、ホーマンディー氏によると、少なくとも3回脱線していたことが分かっており、重大事態につながりかねない事態だった。

ホーマンディー氏は「われわれはある時点で、緊急勧告を発出するかもしれない。米国内で交通局を運営している身であれば、(事故を)耳にして自分たちの保有する車両が大丈夫かどうか確かめるべきだ」と語った。