ネスレ、第3四半期は商品値上げが寄与 売上高予想引き上げ

Reuters

発行済 2021年10月20日 20:10

[チューリヒ 20日 ロイター] - 世界最大の食品会社、スイスのネスレが20日発表した第3・四半期決算は、商品の値上げが寄与して予想を上回る内容となり、同社は通期売上高予想を引き上げた。

第3・四半期は、商品の価格を2.1%引き上げた。これにより今年は利益率を17.5%程度で維持する見込みという。

買収などの影響を除外したオーガニック売上高は6.5%増でアナリストのコンセンサス予想を上回った。

ネスレは通期のオーガニック売上高伸び率予想を、5─6%から6─7%に上方修正した。

ケプラー・シュブリューのアナリストは、強いブランドを持つ企業は大半が価格に転嫁できると指摘した。

ペット事業「ピュリナ」は、1─9月のオーガニック成長率が12.1%。高価格製品や獣医師関連製品が寄与した。