Reuters
発行済 2021年10月21日 12:05
[東京 21日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比93円84銭安の2万9161円71銭となり、3日ぶりに反落した。20日の米国株式市場がまちまちで手掛かり材料難の中、半導体関連株などの値がさハイテク株を中心に利益確定売りの動きが先行した。日経平均は薄商いで、前場を通してマイナス圏での一進一退の値動きに終始した。
続落スタートした日経平均は一時200円53銭安の2万9055円02銭で安値を付けた後は、25日移動平均線が位置する2万9100円近辺での値動きが継続した。
米企業は好決算を相次いで発表しているが、米株は高値警戒感も意識されている。「好決算もやや織り込み済みとなり、株価は上値を追いづらい」(国内証券)という。国内では来週から企業決算の本格化を控えていることも動きづらさにつながっている。
TOPIXは0.22%安の2023.28ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1096億6200万円と薄商い。東証33業種では、空運業、食料品、精密機器、輸送用機器などの18業種が値下がり。石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属などの15業種は値上がりとなった。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックなどハイテク株がさえない。米国株式市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が下落した流れを引き継いだほか、米IBMが20日に発表した第3・四半期決算で売上高が市場予想を下回ったことも重しとなった。
リクルートホールディングス、キッコーマンも軟調。KDDI、富士フイルムホールディングスは買われた。
東証1部の騰落数は、値上がり957銘柄に対し、値下がりが1080銘柄、変わらずが143銘柄だった。
が書いた: Reuters
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