米AT&T、第3四半期は売上高と携帯電話契約者数が予想上回る

Reuters

発行済 2021年10月22日 14:46

[21日 ロイター] - 米通信大手AT&Tが21日発表した第3・四半期決算は、売上高と携帯電話契約者数が市場予想を上回った。インタネットサービスへの需要拡大やストリーミングプラットフォーム「HBOマックス」の成長が寄与した。

同社は長年にわたり娯楽大手への成長を目指してきた。債務削減を進めているほか、携帯電話やインターネットのサービス向上に向け、高速通信規格「5G」への投資も行っている。

こうした取り組みが奏功しており、月額料金を支払う携帯電話契約者数は第3・四半期に92万8000人純増。調査会社ファクトセットがまとめたコンセンサス予想(56万人増)を大幅に上回った。

総売上高は399億ドルで、こちらもリフィニティブがまとめたアナリストの予想平均(391億4000万ドル)を上回った。

インターネット契約者数は28万9000人の純増となった。

また、有料ケーブルチャンネル「HBO」と動画配信サービス「HBOマックス」も新作が人気で堅調な伸びを示し、両サービスの世界契約者数は前期比190万人増の6940万人となった。

米国内の契約者数は4520万人で、前期の4700万人から減少した。9月にHBOがアマゾン・プライム・ビデオから除外されたことが背景。

HBOなどを手掛ける傘下のワーナーメディアの売上高は84億ドル。

普通株主帰属の純利益は59億ドル(1株当たり0.82ドル)で、前年同期の28億ドル(同0.39ドル)から増加した。

特別項目を除いた1株利益は0.87ドルで、アナリスト予想の0.78ドルを上回った。