アップル、EV電池調達でパナソニックを候補に 中国2社との協議不調=関係筋

Reuters

発行済 2021年10月22日 16:43

更新済 2021年10月22日 17:00

[上海/香港 22日 ロイター] - 複数の関係筋によると、アップルが同社の電気自動車(EV)向けバッテリーの調達先として、中国のCATL(寧徳時代新能源科技)、比亜迪(BYD)と行ってきた協議が行き詰まっており、パナソニックが新たな検討対象の一つとなっている。

アップルのEV開発計画を巡っては、プロジェクト責任者が先月、古巣のフォードに戻るとして退任。車載電池の確保もままならないとなれば、計画がさらに遅れることが予想される。

関係筋によると、CATLとBYDは、アップルが求める専門チームの編成や米国工場建設について、この2カ月の間に、応じられないと通知。ただアップルは2社のいずれかと協議を再開する望みを捨てていないという。

CATLは、米中の政治的緊張や、コスト面の問題から米国に工場を建設することにずっと後ろ向きだった。十分な人材確保が困難という理由で、アップルに特化した製品開発チームを編成することはできないと判断したという。