Reuters
発行済 2021年10月23日 00:09
[東京 23日 ロイター] - 新生銀行の工藤英之社長はロイターのインタビューに応じ、SBIホールディングスに示した株式公開買い付け(TOB)への賛同条件が受け入れられなかったことについて、「驚きがあるわけではない」と語った。その上で、引き続きSBIに協議を求める考えを示した。
工藤社長は成長戦略を進めている途上にあるとも述べ、注力している小口ファイナンスの領域に資金を投じて企業価値を向上させるとした。
新生銀は21日、SBIによるTOBに反対を表明した。買い付け上限を撤廃し、価格を引き上げれば賛成するとの条件も同時に示したが、SBIは同日夕、これに応じないと発表した。工藤社長はSBIの反応について、「『分りました』という話にすぐになるとは思っていなかったので、特に驚きがあるわけではない」と語った。
新生銀はSBIに協議の席に着くよう呼びかけており、話し合った結果として提示した条件以外で折り合い、TOBに賛成する可能性もあるとしている。工藤社長は、「今後もコミュニケーションを試みていくということは間違いない」と述べた。
新生銀はSBIが11月19日までに条件に応じなければ反対意見を変えず、同月25日に臨時株主総会を開いて買収防衛策発動の是非を問うことにしている。
複数の関係者によると、新生銀は友好的買収者であるホワイトナイト(白馬の騎士)も探している。工藤社長はコメントを控える一方、大規模な提携も含め「よりオープンに(パートナー)候補を募っている」と語った。
新生銀の前身は国が公的資金を注入した日本長期信用銀行で、いまも約2割の株式を国が保有している。約3500億円の公的資金返済にめどをつけられるかが今後の焦点となっている。
工藤社長は「(現在の成長)戦略の延長線上にある価値を示さなければならない」と説明。小口ファイナンスの領域に資金を使うのが合理的と述べ、10%を出資する豪ノンバンク大手、ラティチュードグループとの提携拡大を選択肢の1つに挙げた。
*インタビューは22日に行いました。
(新田裕貴 山崎牧子 編集:久保信博)
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