米国株式市場=ダウ・S&Pが最高値、決算発表シーズン本格化

Reuters

発行済 2021年10月26日 05:34

更新済 2021年10月26日 07:09

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が過去最高値を更新して取引を終えた。決算発表シーズンが本格化し、今週はさまざまなセクターの大手企業の四半期決算が予定されている。

電気自動車(EV)大手のテスラや決済大手ペイパルの上昇を背景にナスダック総合も好調で、9月7日に付けた終値ベースでの最高値まで1%圏内に入った。

テスラは12.66%急伸し、上場来高値を更新。時価総額は1兆ドルを超えた。レンタカー大手ハーツからEV10万台を受注したほか、モルガン・スタンレーのアナリストがテスラの目標株価を900ドルから1200ドルに引き上げた。

ペイパルも2.70%高。現段階では画像共有サイト、米ピンタレストの買収を目指していないと24日に表明した。ペイパルは、総額450億ドルでピンタレストの買収を提案したと報じられていた。ピンタレストは12.71%安。

バイデン米大統領は25日、自身の看板政策の1つである気候変動・社会保障関連歳出法案について、今週中に民主党内で合意に達することを期待すると述べた。また、ホワイトハウスは、民主党内の協議が前進しているとした。

S&P500の主要11セクターは大半が上昇。原油先物が一時、数年ぶりの高値水準を付ける中、エネルギーが好調だったほか、一般消費財もアウトパフォームした。

フェイスブックは1.26%高で通常取引を終了。引け後の第4・四半期決算発表後、時間外取引では不安定な値動きの中、2.95%高となっている。

今週はこのほかアップル、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットなど大手企業が決算発表を予定している。

インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は今回の決算シーズンについて、サプライチェーン(供給網)の問題で一部の決算や業績見通しが軟調になるという懸念があったが、今のところ予想より良好な内容になっていると指摘した。

日用品大手のキンバリー・クラークは2.20%安。投入コストの上昇を理由に2021年の利益見通しを引き下げた。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.91対1の比率で上回った。ナスダックでは1.76対1で値上がり銘柄数が多かった。

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米取引所の合算出来高は108億9000万株。直近20営業日の平均は104億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35741.15 +64.13 +0.18 35692.62 35787.04 35629.37

前営業日終値 35677.02

ナスダック総合 15226.71 +136.51 +0.90 15142.92 15259.63 15070.75

前営業日終値 15090.20

S&P総合500種 4566.48 +21.58 +0.47 4553.69 4572.62 4537.36

前営業日終値 4544.90

ダウ輸送株20種 15874.27 +102.32 +0.65

ダウ公共株15種 917.78 -3.65 -0.40

フィラデルフィア半導体 3392.39 +22.11 +0.66

VIX指数 15.24 -0.19 -1.23

S&P一般消費財 1557.28 +32.25 +2.11

S&P素材 537.48 +4.77 +0.89

S&P工業 887.72 +1.97 +0.22

S&P主要消費財 740.87 +0.14 +0.02

S&P金融 674.12 -1.05 -0.15

S&P不動産 298.87 +0.93 +0.31

S&Pエネルギー 445.91 +6.35 +1.44

S&Pヘルスケア 1535.83 +1.42 +0.09

S&P通信サービス 270.71 +1.09 +0.40

S&P情報技術 2791.25 +9.21 +0.33

S&P公益事業 340.16 -1.48 -0.43