中国企業のヘッジ利用拡大、原材料コスト高などで

Reuters

発行済 2021年10月26日 09:31

[上海 25日 ロイター] - 中国のリスク管理コンサルティング会社、D─Unionが公表したデータによると、中国企業の間で金融リスクをヘッジする動きが広がっている。原材料コストが上昇しているほか、金融規制当局が市場のボラティリティー拡大に対処するよう企業に促していることが背景。

先物やオプションなど市場リスクを抑制するためのヘッジ手段を利用している中国の非金融上場企業は、第3・四半期末時点で793社と前年同期比51.6%増加した。

ただ、上場企業は4500社近くあり、ヘッジを利用している企業はこのうちわずか18%に過ぎない。米国ではS&P総合500種採用企業の約80%が定期的にリスクヘッジを行っている。