サード・ポイント、シェルの大株主として会社分割要求

Reuters

発行済 2021年10月28日 10:35

[27日 ロイター] - 「物言う株主」として知られるダニエル・ローブ氏率いるヘッジファンドの米サード・ポイントが、英蘭系石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルの大株主となり、業績と企業価値向上に向けて会社分割を要求している。

事情に詳しい関係者によると、サード・ポイントが保有するシェルの株式は約7億5000万ドル相当。シェルの時価総額はおよそ1900億ドルだ。

シェルは他の大手石油会社と同じく、株主や各国政府から脱炭素化を迫られ、再生可能エネルギー事業を拡大しつつ、化石燃料事業の圧縮に取り組んでいる。

ただローブ氏は顧客向け書簡で、シェルはこうした圧力のせいで各事業の戦略に「一貫性を欠いている」と指摘し、経営改善の余地があるとの見方を示した。ロイターが書簡の内容を確認した。