北尾SBI社長、価格「一銭も増やさず」 新生銀TOBで

Reuters

発行済 2021年10月28日 19:19

[東京 28日 ロイター] - SBIホールディングスの北尾吉孝社長は28日の決算会見で、新生銀行が求める株式公開買い付け(TOB)価格の引き上げについて、「1株2000円(の提示価格)は払いすぎだと思っている。一銭もびた一文も増やすつもりはない」と強調した。

新生銀は買収防衛策の発動を諮る11月25日の臨時株主総会までの間も、友好的買収者であるホワイトナイト(白馬の騎士)を探す考えを示しているが、北尾社長は「SBI以上の価格でホワイトナイトが買ってくれるなら譲る」と語った。

北尾社長は新生銀が約3500億円の公的資金を返済できていないことについて「明確なビジョンと戦略、もっと大事な理念が欠如している」と述べ、公的資金返済に向けて、SBIもできる限りの援助をすると伝えているとした。