米中、通商合意順守巡る協議で進展=USTR代表

Reuters

発行済 2021年11月11日 06:38

更新済 2021年11月11日 09:37

[ワシントン 10日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のタイ代表は10日、トランプ前政権下で締結した中国との通商合意第1弾について、バイデン政権は中国との順守状況を巡る協議で進展を得ているとの認識を示した。

ワシントンで記者団に対し、米政権は中国が義務を履行するよう図りたい考えで、民間航空機購入など中国が履行していない部分を全て検証しているとした。

通商合意を巡る協議と並行して、中国の「極端に強固」で米企業の競争を阻害している国家主導型の産業政策など、より大きな問題についても話し合っていると明らかにした。

「われわれは通商合意第1弾を巡る協議を第一歩だと考えている」と説明。第一歩ににあまり多くの時間を費やしたくはないと続けた。

中国は第1弾の合意で米国製品の購入を2020年と21年に17年比で2000億ドル増やすと約束しているが、9月30日時点で目標の6割にとどまっていることが、米ピーターソン国際経済研究所のチャッド・ブラウン氏の集計で明らかになっている。