日経平均急反落で前場終える 2万9000円割れ 新たな変異株警戒

Reuters

発行済 2021年11月26日 12:05

[東京 26日 ロイター] - 26日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比719円65銭安の2万8779円63銭と急反落した。南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新たな変異株が警戒され、主力銘柄を中心に売りが加速した。日経平均は2万9000円、TOPIXは2000ポイントの心理的な下値抵抗線を割り込んだ。

南アフリカの専門家らは25日、少数ながら新型コロナウイルスの新たな変異株を検出したと発表した。この変異株は「B.1.1.529」と呼ばれ、体の免疫反応を回避したり、感染力を高めたりする可能性がある。

これが嫌気され、短期筋のロスカットが活発化。時間外取引で米株先物が軟化し、急速に投資家のマインドが悪化した。「米国では感謝祭で海外勢が少ない中、投機的な売りも重なって下げ幅が拡大したようだ」(三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジストの市川雅浩氏)という。