ビオンテックのワクチン、オミクロン株でも重症化予防の公算=CEO

Reuters

発行済 2021年12月01日 08:41

[フランクフルト 30日 ロイター] - 独ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は、同社が米ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、新たな変異株「オミクロン株」に対しても高い重症化予防効果を提供する可能性が大きいとの見方を示した。

ビオンテックは自社の既存ワクチンを2回もしくは3回接種した人の血液を分析し、血中の抗体がオミクロン株を不活性化するかを調べる実験を2週間かけて実施しており、それを踏まえて新たなワクチンが必要かどうか検討する。

サヒン氏は、オミクロン株に対する既存ワクチンの効果について、入院や集中治療を必要とする重症化をかなり予防できる可能性が高いとの見方を示した。

軽症や中等症については、予防効果が幾分失われることが実験で判明するだろうとした上で、どの程度失われるか予測するのは困難とした。