会長逮捕のサンシティ、マカオカジノのVIPルーム閉鎖

Reuters

発行済 2021年12月01日 15:01

更新済 2021年12月02日 17:10

[香港 2日 ロイター] - マカオでカジノに上客を案内するいわゆる「ジャンケット」事業を手掛けるサンシティ・グループ・ホールディングスは、マカオのカジノ施設のVIPルーム全ての閉鎖を発表した。

同社の創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)のアルビン・チャウ氏は11月28日、越境ギャンブルやマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとして逮捕された。

サンシティは1日に発表した声明でチャウ氏の全てのポジションからの退任も確認した。後任のCEOと会長は発表されていない。

中国では賭博は違法で、マカオと中国本土の当局は本土での勧誘の動きを断固取り締まる姿勢。また、賭博関連の資金のマカオや他のゲーミングハブへの流れを取り締まろうとしている。政府は去年、これらの資金の流れを安全保障上のリスクと位置付けた。