前場の日経平均は反落、根強いオミクロン株への警戒感で

Reuters

発行済 2021年12月02日 12:03

[東京 2日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比184円95銭安の2万7750円67銭となり、反落した。米国で初の感染者が確認されるなど、引き続き新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」に対する警戒感が強く、全般的に軟調に推移した。

1日の米国株式市場は続落し、主要株価指数が1%超下げて取引を終えた。オミクロン株の感染者が米国内で初めて確認されたことで不安が広がったほか、インフレ高進を巡るパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を消化する中、午前の高値から押し戻されて引けた。

これを受けて日本株も軟調なスタート。時間外取引で米株先物がしっかりとなっていることで、一時はプラスに浮上する場面があったものの、上値水準では戻り売りが出てくるため、再び押し戻される動きとなった。

ただ「時価水準より下値はサポートラインとして強く意識されているほか、オミクロン株でろうばいした売りもほぼ一巡したとみられる」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声も聞かれ、大きく崩れる雰囲気も感じられない。