Reuters
発行済 2021年12月06日 10:05
[トロント 3日 ロイター] - 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」出現による金融市場の動揺を受け、世界のヘッジファンドの運用成績が11月に、コロナ流行当初以来の落ち込みを記録したことが明らかになった。
ヘッジファンド業界の調査会社ピボタルパスの暫定集計によると、同月の運用成績は推定マイナス1.6─2%となり、2020年3月以来のマイナス幅となった。
米ヘッジファンド・リサーチによると、ヘッジファンドは1─10月に平均でプラス11.4%の運用リターンを上げていたが、11月はこれまでの堅調な流れが一転した。
ヘッジファンドに投資するキャピタル・ジェネレーション・パートナーズのロバート・シアーズ最高投資責任者(CIO)は損失は「かなり広範囲だ」と指摘。運用成績が小幅にプラスだったファンドは「少し」あるが、「総じてマイナス」と述べた。
11月は米連邦準備理事会(FRB)の政策を巡る不透明感も強まったため、債券、為替、株式のボラティリティーが高まった。
株式市場に特化したヘッジファンドの一部は市場の乱高下に意表を突かれ、空売りしていた銘柄の予想外の反発で損失を出した。
仏リクソー・アセット・マネジメントのシニアストラテジスト、ジャン・バティスト・ベルトン氏によると、欧州と米国のロング・ショート戦略のヘッジファンドは11月25日─12月1日に運用成績が約1.5━2%のマイナスとなったという。
シアーズ氏によると、一部のヘッジファンドはモデルナの下落に賭けていたが、同株は11月18─30日に30%急騰した。
一方、ベルトン氏によると、トレンド追随型ファンドの運用成績は11月25─12月1日にマイナス4─5%となり、マクロ型ファンドも主に債券の持ち高により運用成績が2%近く落ち込んだ。
同氏は、12月の見通しについて、一部のヘッジファンドは年初からのプラスのリターンを死守するためにリスクを避ける可能性が高いと予想した。
が書いた: Reuters
金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。