月次黒字化着実にできる見通し、11月は現金流出も解消=JAL社長

Reuters

発行済 2021年12月10日 19:38

[東京 10日 ロイター] - 日本航空(JAL)の赤坂祐二社長は10日の会見で、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株の影響が国際線では出ているものの、足元の旅客需要は国内線・国際線ともにほぼ想定内で推移しており、今期中に月次のEBITDA(税引前利益に減価償却費を足した利益)は「着実に黒字化できる見通し」との見解を示した。今期業績予想の前提となる旅客需要の想定も「今のところ特に修正する必要はない」とした。

赤坂社長は、11月の旅客需要(速報値)は新型コロナ前に比べ、「国内線は約6割、国際線は10%程度回復している」と説明。11月は「かろうじてEBITDAの黒字化ゾーンに入った」と述べ、「有利子負債の返済を含め、キャッシュバーン(現金流出を意味)も解消できる見通し」と語った。

同社は今期の旅客需要について、第3四半期は国内線約65%・国際線約10%、第4四半期は国内線約90%・国際線約20%を想定し、3月単月では国内線92%・国際線23%と見積もっている。