米CDC、ファイザーとモデルナのワクチン優先使用を推奨

Reuters

発行済 2021年12月17日 09:04

更新済 2021年12月17日 12:28

[16日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は16日、新型コロナウイルスのワクチンについて、モデルナ製かファイザー/ビオンテック製を接種するよう勧告した。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製は、まれに血栓症が起きると報告されている。

この日、CDCの諮問委員会は、J&J製よりも、モデルナかファイザー/ビオンテックを優先して使用することを全会一致で推奨していた。

CDCのデータによると、米国では2億人超がワクチン接種を完了しているが、J&J製ワクチンの接種者は約1600万人にとどまっている。

J&Jは文書で、同社製ワクチンを使用する人たちの安全と健康が最優先事項だとし、次のステップでCDCと協力することに前向きだと表明した。

同社製ワクチンについては、血小板の減少を伴う血栓症の発症例が報告されている。

CDCはこうした血栓症の発症率は従来の推定よりも高いと指摘。米国で確認された発症例は50件を上回っており、少なくとも9人が血栓症で死亡しているという。