日経平均は反落、実質2022年相場初日は模様眺めに終始

Reuters

発行済 2021年12月29日 16:25

[東京 29日 ロイター] - 29日の東京株式市場で日経平均は反落して取引を終えた。きょうから受け渡しベースで実質2022年相場となったが、前日の上昇による利益確定売りが優勢となる中、模様眺めに終始した。市場筋の試算によると、配当権利落ち分は約38円となっている。

この日は目立つ動きがほとんどない中、政府が計画する洋上風力の事業者選定から漏れたレノバが引き続き売り込まれた。相場全体は前日の上昇もあって利益確定売りが優勢の展開となったが、売り一巡後は見送りムードが支配した。

明日30日は大納会。市場では「2万9000円で終了すると来年の相場において発射台が高いイメージが生じそうだ」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が聞かれた。

TOPIXは0.30%安。東証1部の売買代金は2兆0392億4700万円だった。東証33業種では、海運業、空運業などが上昇し、ゴム製品、食料品が下落した。