日経平均は小幅続伸、バリュー買い・グロース売りが一段と鮮明

Fisco

発行済 2022年01月05日 16:01

更新済 2022年01月05日 16:15

日経平均は小幅続伸。
4日の米株式市場でNYダウは続伸し、連日で史上最高値を更新。

新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」感染収束に伴う景気回復を期待した買いが相場をけん引。
一方、長期金利の先高観が嫌気されたハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は大幅反落。
米ハイテク株安が重しとなり、日経平均は12.99円安と小反落でスタート。
ただ、円安・ドル高も追い風に自動車関連など割高感の乏しい景気敏感株への買いが下値を支え、前場中頃には一時29388.16円(+86.37円)まで上昇。
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表直前ということもあり、その後は前日終値近辺での一進一退が続いたが、引けにかけては強含み、結局、小幅続伸で終えた。


 大引けの日経平均は前日比30.37円高の29332.16円となった。
東証1部の売買高は12億5972万株、売買代金は3兆1333億円だった。
セクターでは保険業、非鉄金属、輸送用機器などが上昇率上位に並んだ一方、精密機器、サービス業、医薬品などが下落率上位に並んだ。
東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は49%となった。


 個別では、トヨタ自 (T:7203)とデンソー (T:6902)が連日で上場来高値を更新し、マツダ<
7261>や日産自 (T:7201)も大幅に上昇。
川崎汽船 (T:9107)が大幅続伸となり、郵船 (T:9101)も買われた。
そのほか、ソニーG (T:6758)、日立製 (T:6501)などのTOPIXコア30の主力株のほか、三菱UFJ (T:8306)、東京海上HD (T:8766)、三菱商事 (T:8058)、JFEHD (T:5411)、コマツ (T:6301)など景気敏感株を中心に主力株が大幅高。
村田製 (T:6981)、太陽誘電 (T:6976)、ファナック (T:6954)などのハイテク株の一角も買われた。
資本・業務提携先のデンソーの株価上昇が刺激材料となったイーソル (T:4420)はストップ高まで買い進まれて東証1部上昇率トップとなり、国内証券が目標株価を引き上げたマルマエ (T:6264)も上位に顔を出した。


 一方、ハイテク株には売りが広がり、レーザーテック (T:6920)、東エレク (T:8035)、ソフトバンクG (T:9984)、三井ハイテク (T:6966)が下落。
また、エムスリー (T:2413)、HOYA (T:7741)、ベイカレント (T:6532)、ファーストリテ (T:9983)、リクルートHD (T:6098)、任天堂 (T:7974)、信越化学 (T:4063)、ZHD (T:4689)など値がさ株やグロース(成長)株の下落が目立った。
東証1部下落率上位にはJMDC (T:4483)、SHIFT (T:3697)、メドピア (T:6095)、LITALICO<
7366>、Sansan (T:4443)、ベネフィット・ワン (T:2412)などの株価バリュエーションが特に高いグロース銘柄が並んだ。
そのほか、投資判断の格下げを受けたマネーフォワード<
3994>やシスメックス (T:6869)も下落率上位に並んだ。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存