フェローテク Research Memo(6):中期経営計画は1年前倒しで達成の可能性大

Fisco

発行済 2022年01月18日 16:16

更新済 2022年01月18日 16:30

■中期経営計画の進捗

(1) 数値目標
フェローテックホールディングス (T:6890)は、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。
この中期経営計画の定量的目標は、2023年3月期に売上高1,250億円、営業利益190億円、営業利益率15.2%、親会社株主に帰属する当期純利益110億円としている。
最終年度となる2024年3月期は売上高1,500億円、営業利益250億円、営業利益率16.7%、親会社株主に帰属する当期純利益150億円を目標としている。
しかし2022年3月期の予想を売上高1,250億円、営業利益225億円としていることから、この計画が1年前倒しで達成される可能性は高い。
同社は、現時点でこの中期経営計画の目標を変更していないが、2022年3月期決算発表時には、目標値の変更あるいは新たな中期経営計画の発表が行われるものと思われる。


(2) 設備投資
同社は、設備投資計画についても変更なく、2024年3月期までの3年間で950億円の設備投資を予定している。
このうち550億円を短期・中期の収益貢献として、半導体分野、電子デバイス等を中心に、市場拡大機会を捉え生産力増強へ積極的に投資を行う計画である。
残りの450億円は長期的な収益貢献として、1)半導体分野の製品レンジ拡充、2)EV(電気自動車)・新エネルギー車関連、3)新たな柱となる事業への投資、を行う計画だ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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