中国不動産株が上昇、国内行が不動産買収目的で初の起債

Reuters

発行済 2022年01月18日 18:32

[上海 18日 ロイター] - 18日の中国不動産デベロッパー株は値上がりした。上海浦東発展銀行が国内の銀行としては初めて、不動産買収資金調達目的の債券を発行するとのニュースを好感した。アナリストは、他行も追随するとの見方を示した。

当局者発言も支援材料。国家発展改革委員会(発改委)の高官は、多額の債務を抱えた一部不動産開発業者の債務不履行は中国企業の海外での債券発行に影響を及ぼすことはないとの見方を示した。

上海浦東発展銀行は17日、国内銀行間市場で3年債を起債し、50億元(7億9000万ドル)を調達する計画を発表。調達した資金は不動産プロジェクトの買い取りに充てる。

中国政府は、資金繰りが悪化している不動産デベロッパーから資産を買い取ることを大手デベロッパーに奨励している。招商局蛇口工業区控股は先週、不動産の買い取りを目的とする起債計画を明らかにした。