JALとANA、米国便の通常運航再開 5G電波の影響巡り一時混乱

Reuters

発行済 2022年01月20日 03:54

更新済 2022年01月20日 10:27

[19日 ロイター] - 日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は19日、米国内の新たな第5世代(5G)移動通信サービスによる影響を懸念して欠航にした一部の米国便の運航を20日から再開すると発表した。

通信大手AT&Tとベライゾンが主要空港周辺での5G運用の延期に合意したことを受けた。米航空各社は、多くの路線は通常運航していると表明した。

5Gの新サービスは19日に始まったが、通信2社が空港周辺での運用延期に合意したのは18日遅くになってからだった。

JALとANAのほかには、独ルフトハンザ、大韓航空、シンガポール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が欠航あるいは使用機の変更を発表した。

運航中止となったのは主に米ボーイングの777型機を使用する便だった。

ボーイング777の世界最大の運航会社であるドバイのエミレーツ航空は、19日から米国の9カ所に到着する便を欠航にした。同社のティム・クラーク社長はCNNに対し、3日間で同社便の利用者約3万2000人が影響を受けると述べ、安全リスクに関する情報発信が遅すぎたと批判した。

一方、ユナイテッド航空は、5G運用が引き続き制限されるため、混乱は小さくとどまるとの見方を示した。